2017年11月27日月曜日

イタリアのウナギ料理

ウナギはイタリア料理でも定番メニューです。
今回は三種類の味付けで料理してみました。



私の勤務先、べリタリアの料理教室でも、以前からイタリアンのウナギ料理を教えてほしいとの声が挙がっていたため、予行練習として日本のウナギで料理してみました。

ウナギは大阪のウナギ専門店、東部川徳からネットで調達。身が引き締まった、しっかりしたウナギが届きました。さすが専門店です。




イタリアには、ウナギがクリスマス・イブの伝統料理となっている地域があります。
私が生まれ育ったピサでは異なりますが、ナポリがあるカンパーニャ州ではウナギはクリスマス・イブの伝統料理で、一緒に住んでいたナポリ近郊出身の私の祖母は、毎年クリスマス・イブにはウナギ料理を作ってくれました。



イタリア語でウナギは Anguillaですが、クリスマス・イブの料理には、丸々と太ったメスのウナギ Capitone を使います。

私が9歳の頃、クリスマス・イブの前日に生きたウナギを買いましたが、そのウナギが夜中に桶から逃げ出しました。
ちょうど廊下を歩いていた私は、暗闇で床を這う巨大なヘビのような生き物に遭遇し、恐怖で大声で叫びました。
ウナギと聞くと、どうしてもあの時の恐怖を思い出しちゃいます。



2017年11月14日火曜日

柿と栗のお菓子 Necci con cachi

Necci とは、栗の粉で作った生地でリコッタチーズを挟んだ、トスカーナの伝統的なお菓子です。
今回、今が旬の果物「柿」を挟んだNecci を作りました。


Cachi の発音はカキ、日本語の柿と同じです。これは柿が日本からイタリアに伝わったことに由来します。Cachi は複数形の扱いとなり、単数形は Caco、o (オ) で終わるので、男性名詞です。
尚、イタリア語では果物は一般的に女性名詞です。


秋を味わう、栗と柿のお菓子です。



2017年11月7日火曜日

バルサミコ酢とコンディメント

素敵なコンディメント (Condimento) を紹介します。
「Acetaia Picci Riserva Quarto Barile」というコンディメントで、先述したイタリア展で購入しました。ラポルティというお店で、ネットの店舗で販売されております。

バルサミコ酢とは異なりますが似ており、好みに応じてバルサミコ酢の代わりに使用できます。


上記写真の製品は、レッジョ・エミリア地区で生産されたコンディメントで、熟成10年ものです。ラポルティのリンク先に詳細が説明されておりますが、原料は葡萄ジュースのみでビネガーが入っておりません。そのため酸味が弱く、ブドウの香りをじっくりと楽しめます。

バルサミコ酢の生産地はエミリア・ロマーニャ州のモデナ地区 (Modena) とレッジョ・エミリア地区 (Reggio Emilia) のみ。
メジャーなのはモデナ地区生産のバルサミコ酢です。

このバルサミコ酢、Tradizionale の場合は、それぞれの生産地が記載されております。
※Tradizionale となるには12年以上の熟成が必要です。

Aceto Balsamico Tradizionale di Modena
Aceto Balsamico Tradizionale di Reggio Emilia 

ただし、Aceto Balsamico di Modena と記載されているバルサミコ酢の場合は、実は生産はモデナ地区だけではなく、レッジョ・エミリア地区も含みます。また、製造にあたり、ビネガーが加えられます。

※下記のリンク先の2ページ目の最後の方、第3項の生産地区 (Zona di produzione) の項目に、バルサミコ酢 Aceto Balsamico di Modena の生産地の定義があります。

file:///C:/Users/takay/Downloads/Normativa-IGP-La-Bonissima.pdf

=引用始=

Art. 3.
Zona di produzione
La produzione dell’«Aceto Balsamico di Modena» deve essere effettuata nel territorio amministrativo delle province di Modena e Reggio Emilia.

=引用終=

バルサミコ酢とコンディメント、イタリアのエミリア・ロマーニャ州の特産品で、独特の味わいがあります。イタリア料理には頻繁に使用されます。このブログでもバルサミコ酢を使用したイタリア料理をアップしていきますね!


2017年10月30日月曜日

日曜日のランチ pranzo della domenica

日曜日は大雨でしたね。
夫の両親が孫に会いに訪ねてきました。
イタリア料理のリクエストをいただいたので、お昼ご飯を用意しました。

まずはラザニアです lasagne。

私が子供の頃、日曜日に家族が集まった際のお昼ごはん (pranzo) には、ラザニアがよく出ました。トマトソースが多いため、ちょっと色が濃い目です。


ピサのスープ Zuppa alla pisanaです。
ポルチーニのリゾット Riso con porcini 。

マッシュルームの肉詰め Champignon con carne 。
デザート (dolce) は、フィレンツェのスキャッチャータ Schiacciata fiorentina 。
フィレンツェの伝統的なお菓子で、通常はワイン用のブドウを使いますが、今回は普通のブドウで作りました。
ハロウィンはイタリアの伝統行事ではありませんが、最近は日本と同じように、若者が仮装して楽しんでますね。

大勢の人々でテーブルを囲む日曜日のお昼、とっても久しぶりで、イタリアでの日々を思
い出しました。
楽しい秋の午後でした!

2017年10月23日月曜日

栗の粉のパン

栗の粉とセモリナ粉 (2度挽き) で作ったパンです。


ドイツの黒パンに似ておりますが、味は全く違います。
栗の香りが口の中に広がります。


栗の味のパンって、日本ではパン屋でもレストランでもほとんど扱ってないような気がします(私は見たことがありません)。

この栗のパン、家で用意し、10月26日のオーガニック料理のレッスンで、食卓に添えようと思います。

べリタリアのオーガニック料理教室 10月26日 11月16日

べリタリアでの私の料理教室「In Cucina con Mara Brogna マーラ・ブローニャのイタリア料理教室」で、2か月に一度、「オーガニック料理」の教室を開催しております。

10月26日 (木) は「サフランとパルミジャーノ風味の栗のリゾット」。
サフランの香りに栗の甘みがほどよくマッチしたリゾットです。

11月16日 (木) は「フィレンツェ風煮込み料理のリボリータ」。
再び煮る、という意味の野菜の煮込み料理。
黒キャベツ (cavolo nero) と白インゲン豆 (fagioli cannellini)、野菜をたっぷりと入れたフィレンツェの伝統料理で、パンが野菜と一緒に中に入ってます。

トスカーナ地方のそれぞれの町には、同じような野菜の煮込み料理があります。
ピサには Zuppa alla pisana という野菜の煮込み料理がありますが、パンは入りません。




有機栽培の食材をふんだんに使った料理になります。
ご参加、お待ちしております!


2017年10月15日日曜日

べリタリアのイタリア料理教室 10月20日

お知らせです。
私が勤務するべリタリアの「In Cucina con Mara Brogna マーラ・ブローニャのイタリア料理教室」の件です。
10月コースの第一回目、10月20日 (金) のメニューを紹介します。


このレギュラーコースでは、季節の食材を使用して3品のイタリア料理を扱います。
今回は、もちろん秋の食材。「きのこ」と「かぼちゃ」です!

①前菜(Antipasto)
②パスタ(Primo piatto)
③肉料理(Secondo piatto)

まずは①のアンティパスト。
イタリア名は「Crema di porcini con gamberoni」。エビとポルチーニの濃厚ポタージュ。ポルチーニはイタリアでポピュラーなきのこです。


次は②、プリモピアット。かぼちゃを使用したソースのパスタです。


パスタはタリアテッレを使用。

最後は③のセコンドピアットです。バルサミコ酢を基調とし、かぼちゃと果物を加えた豚肉料理です。

ご参加をお待ちしております!